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2012/07

観光シーズンの到来

 7月に入ると、梅雨空の合間に夏らしい空も見え始め、夏がすぐ足もとに近づいてくるのを感じます。夏を直前に控えて、各地での海開き、ビアガーデンのオープンなど、色々な風物詩がありますが、夏休みの計画を立てることもこの時期ならではです。

 JTBの発表によると、今年の夏の観光者数は国内・海外旅行ともに過去最高値となる見込みであるとのことです。これは、昨年が震災後で例年よりも観光客数が少なかったことに加え、今年は夏季オリンピックの開催年であることや、また主要通貨に対する円高や燃油サーチャージの引き下げなど、特に海外旅行に行くのに有利な条件が多くなっていることも一因のようです。

表1 夏休み期間(7月15日~8月31日)の観光者数単位:万人

 

2008年
実績推計

2009年
実績推計

2010年
実績推計

2011年
実績推計

2012年
推計値

国内

7,348

7,128

7,427

7,264

7,431

海外

223

225

242

260

272

合計

7,571

7,535

7,669

7,524

7,703

出所:JTB News Release各年夏休みの旅行動向調査

表2 夏休み時期の燃油サーチャージの推移(日本航空、往復)単位:円

 

2008年

2009年

2010年

2011年

2012年

韓国

7,000

0

1,000

6,000

4,400

グアム

21,000

0

6,000

19,000

14,000

ハワイ

40,000

0

12,000

37,000

30,000

欧州

56,000

0

21,000

58,000

47,000

出所:日本航空

表3 各年6月末のドル、ユーロ為替

 

2008年

2009年

2010年

2011年

2012年

米ドル

107.42

97.01

90.32

82.02

80.31

ユーロ

169.57

137.03

112.17

117.79

100.24

出所:三菱東京UFJ銀行 TTS値

旅のスタイルは、旅行者の年齢層、生活スタイル、嗜好、その他の様々な要素によって変わってきます。近年では、高齢者世代で活発な旅行活動が見られる一方、若者の海外旅行が減少していると言われていますが、これはとてももったいないことだと感じています。TVやインターネットなどのメディアを通じて、海外の情報を瞬時に簡単に入手することができるようになりましたが、その地に立ち、その地のものを食べ、その地の人と直に交流することは、やはりその地にいてこそ叶うものだからです。

 個人的には、学生さんにはホームステイなど、その地の人や文化に密着した旅をお薦めしたいです。言語の習得、異文化の体験、異なった考え方や習慣を持つ人達とのコミュニケーションを通じて、広い視野や柔軟性を身につけたり、逆に自分自身や自分の国・文化を見直すきっかけをも与えてくれることがあるからです。また、訪問地やホストファミリーとの相性にもよりますが、生涯における友、第二の故郷、第二のファミリーに出会えるかもしれません。

表4 海外修学旅行件数および人員の推移

 

2008年

2009年

2010年

件数

1,325件

859

921

人員

166,345人

108,508人

107,624人

出所:財団法人日本修学旅行協会「海外・訪日教育旅行調査」

 「可愛い子には旅させよ」。将来に向けた具体的な勉強もとても大切なことですが、実際に肌で感じ、身に付けたことは、受験勉強のようにすぐには結果が見えないかもしれませんが、人生を長いスパンで考えた時、必ずプラスに働くことと思います。

 もちろん、人生の中で遅すぎることはありませんので、学生だけでなく、大人も時間を見つけて、海外に限らず、日常から少し離れたところで、新たな体験を通じて、リフレッシュしてみませんか。

原田 絵美
国際本部
研究員


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