コラム

バックナンバー

2013/10

懐かしい道の駅

最近、ドライブをすると道の駅をよく見かける。建物の外観や品物など、各地の特色を活かしており、様々な道の駅を見て回るだけでもおもしろい。道の駅は、全国各地に1,004駅(平成25年4月1日時点)が登録されている。以前は、旅の通過点となっていた道の駅も、現在では、旅の目的地として、訪れる人も多いようである。体験教室が開かれていたり、博物館を併設していたりと一日を通して、楽しめるようになっているところもある。私の地元にある道の駅でも、平日に多くの人で賑わっている。地域の活性化として、道の駅に期待を寄せている人も多い。

以前、東北を旅行したときに、コンビニやファミリーレストランなどの店舗が全くないところに、道の駅があり、非常に便利だったことがある。休憩するのに、ちょうどよい距離で道の駅が設置されており、その時はよく利用させてもらった。訪れたのは平日であったが、そこでも駐車場には、多くの車や観光バスが停まっており、非常に賑わっていた。販売している品物もその土地の特産品を利用したものであり、行く先々で、その土地の名産を使ったご当地ソフトクリームを食べた記憶がある。

その時に訪れたなかで、非常に印象に残った道の駅がある。小学校の分校跡地に建てられた道の駅で、外観は、当時の小学校そのままに、中にあるレストランには、小学校でよく使われている机とイスが並んでいた。周りの壁をよく見ると、時間割表や小学生が描いた思われる絵などが掲示されており、教室で給食を食べるような懐かしい雰囲気で、食事をすることができた。他にも、実際に分校当時に使われていた用具や教科書、当時の写真などが展示されており、懐かしく色々と見て回った。そこは、道の駅として生まれ変わることで、新たな人を呼び込む場所になるとともに、小学校としての面影を残すことによって、地元の人にとっては、懐かしい場所となっていた。

地域に人を呼び込む一つの方法として、道の駅が注目を集めるなか、そこへ廃校を活かしたことはおもしろい組み合わせであると思う。道の駅や学校を組み合わせたように、工夫次第で地域に眠る資源を活かす方法があるのだろうと思う。


松尾 大悟
社会インフラ本部 公共マネジメント部
研究員


バックナンバー


ページトップへ