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2016/02

松島湾の宝島-浦戸諸島、埋蔵金発見!?

日本三景の一つ、宮城県の松島湾に浮かぶ島々の中に、浦戸諸島と呼ばれる4つの有人島があります。桂島、野々島、寒風沢島、朴島の4島5地区で構成され、本土に一番近い桂島には、塩竈市から汽船で20分程度で行くことができます。2011年の東日本大震災では津波に襲われ、沿岸部の多くの家屋が流失や損壊の被害にあいました。また、震災を機に人口減少が一気に進み、以前は約600名いた島民も現在は400名ほどに減り、将来無人島の危機が危惧されています。

一方で震災後に日本各地のボランティアが島民の支援に訪れ、4年が過ぎた現在も、NPO団体や支援者の方々が島の復興と振興のために活動されています。また、浦戸諸島を管轄している塩竈市でも、桂島、寒風沢島の廃校を活用したステイ・ステーションを開設し、希望者が「地域おこし協力隊」として定住しながら、島のなりわいの1つであるのり漁業の習得を目指すプログラムを始めようとしています。

12月のとある日曜日、島で活動しているNPO団体主催のイベント、「寒風沢島の謎!」に参加してきました。寒風沢島は、かつて伊達藩の江戸廻米の港として栄え、幕末には日本初の西洋式軍艦「開成丸」が建造されるなど歴史のある島です。また、埋蔵金伝説も残っており、イベントでは埋蔵金の隠し場所を当てる謎解きゲームをしながら、島の文化や現在の課題、島で行っている交流事業などについて楽しみながら学ばせていただきました。昼食は、当日オープンしたばかりの寒風沢島ステイ・ステーションにて、島で採れたお米、牡蠣、野菜を使った地元の方々の手料理をいただき、寒風沢で収穫されたササニシキで作った日本酒も味見させてもらい、初対面の参加者同士の会話も弾みました。その後の島内散策では、(残念ながら埋蔵金は見つかりませんでしたが、、、)島の自然に囲まれながらゆったりとした時間を過ごしました。

このように浦戸諸島では、年間を通して様々なイベントが開催され、島を盛り上げるための活動が行われていますが、実はこの4島、歴史や文化に加え、島の振興に対する意識も各島で異なり、4島が一体となった取組を展開していくのが難しい状況が昔から続いているとのことです。そのような中でも、外部から新しく人が入ることで少しずつ変化が生まれているそうで、NPO団体が開いたワークショップで、桂島の女性達からお弁当製造の案が出たことをきっかけに、どの島の住民であっても取組に参加しやすい環境を作るため4島全ての食材を盛り込むようにするなど、All浦戸の商品としてのお弁当の企画が進んでいるとのことです。


寒風沢島の水田

イベントでの昼食(牡蠣ご飯・焼き牡蠣・味噌汁)


五十嵐 美香
調査本部
政策調査部
研究員


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