ホーム 社員インタビュー 公共デザイン本部インタビュー
公共デザイン本部インタビュー

Interview

公共デザイン本部インタビュー

公共デザイン本部インタビューメイン写真

「社会のために」共有しチームで挑む

公共デザイン本部 高平 洋祐 × 新川 隼平 × 高寺 万菜

人口減少により活気を失う地域の暮らしをいかに維持し、発展させるのか。公共デザイン本部は、地域の様々な課題解決に向けて、PPP(官民連携)やその代表的手法の一つであるPFI(民間資金やノウハウを活用して公共サービスを実施する手法)の活用を推進するなど、地域の総合的なアドバイザーとして活動している部門だ。地方創生に貢献する仕事の醍醐味を、3人の社員が語り合った。(司会は小原爽子・公共デザイン本部インフラ部長)

社員プロフィール

  • 顔写真1

    高平 洋祐

    公共デザイン本部/2010年入社

    インフラ部・主任研究員。行政関連機関を経て入社。PPP/PFI、インフラと全領域でチーフ業務を手掛ける。気候変動への関心も高い。

  • 顔写真2

    新川 隼平

    公共デザイン本部/2019年入社

    インフラ部・副主任研究員。上下水道施設の運営企業を経て入社。専門は上下水道事業だが、スポーツ施設関連の業務経験も豊富。

  • 顔写真3

    高寺 万菜

    公共デザイン本部/2019年入社

    PPP推進部・副主任研究員。政府系金融機関を経て入社。PPPを専門領域として各種公共施設等の調査、アドバイザリー業務など、全国各地の案件で実績を積む。

※役職等はインタビュー当時のものです。

Q. まずはそれぞれの入社のきっかけと、現在のお仕事を教えてください。

インタビュー風景1
高平:

私はもともと地元の行政関連機関で仕事をしていましたが、気候変動分野の学問に興味を持って大学院で学びました。その知識を使って社会的な意義のある仕事をしたいと思ったのがきっかけです。DBJグループでは近視眼的ではない、社会貢献に軸足を置いた仕事ができると感じたことが、日本経済研究所(日経研)を選んだ理由です。現在はインフラ部でチーフとして、環境関連に限らず幅広い案件に携わっています。

新川:

私は前職で浄水場や下水処理場、ごみ処理場など建設やメンテナンスを手掛けていて、建設より上流の仕事、いわゆる計画策定などから関わりたいと思い、コンサルタントを志望しました。日経研はPPPを日本導入初期から手掛けてきて、上下水道関連でも多くの実績がありましたので入社を希望しました。入社してからはインフラ部に所属し、スタジアム・アリーナや公園など、幅広い案件に関わらせて頂き、それぞれ楽しく取り組んでいます。やってみて、上下水道もスタジアムも施設ビジネスですので共通点が意外にあるな、と実感しています。

高寺:

私は政府系金融機関で融資や審査業務をしてきました。金融に留まらないクライアントの課題解決に携わりたいと思いシンクタンクへの転職を検討していました。地方出身ということもあって地域活性化に興味があり、日経研では全国各地の幅広い案件に携われると思い、入社を希望しました。現在はPPP推進部に所属し、幅広い案件に関わっています。「拡張性」といいますか、経験を次のプロジェクトで試すなど発展的な仕事ができていると感じます。

インタビュー風景1

入社後に必要なスキル補える研修制度

Q. 入社後にどのように成長したと感じていますか。ご自身の成長と、後輩を成長させる指導について教えてください。

インタビュー風景2
新川:

前職は外回り営業で資料作成の経験が乏しいまま日経研に入社しました。まず研修費用の補助を頂きエクセルの使い方などを学び、普段の仕事の中で先輩の皆さんからご指導頂くうちに対応できるようになりました。後輩への指導では、仕事をお願いする際の背景を一から伝えるようにしています。伝わるだろう、ではなく、しっかり意識してコミュニケーションをとることが大事だと感じています。

高寺:

個人的にはプロジェクトを推進する力は身についてきたと思います。後輩への指導では、私もなるべくフィードバックを迅速に丁寧にするということを意識しています。資料を修正してもらったら早く確認し、なぜ修正をお願いしたのか背景・理由を説明しています。

高平:

入社10年目ごろ、公園や体育施設を整備するプロジェクトの「アドバイザリー」業務を担当したことがあります。導入可能性調査から公募・契約まで一連の業務を手掛けるのですが、作業が膨大で、かなりひっ迫した状態になりました。上司に相談すると、すぐにチームの人員を増強してくれて無事に仕事を完了することができました。コンサルティングというと「個人戦」というイメージがありますが、日経研はあくまで「チーム戦」です。個々の強みを活かし、補いあうことが日経研の強みだと改めて学んだ経験でした。今もチーフとして、個々のメンバーの個性や業務負荷を把握しながら進捗管理をしないといけないな、と感じています。言うは易く、で難しいのですが、チーム戦を特長とする日経研にとってとても大切なことだと感じています。

司会:

高平さんが指摘したように、日経研の仕事は「チーム」で行うことが多いです。一方で、皆さん複数の案件を抱えています。日頃どのようなことに気を付けていますか。

新川:

私もコミュニケーションの大切さを日々感じています。皆さん結構多くの案件を抱えているので、スケジュール調整などをしっかりして問題が起きないようにしています。

高寺:

私もとにかく一人で抱え込まないことが大切だと感じています。それと色々な部署から集まったメンバーは、それぞれの知見をお持ちで刺激的です。互いに教えあいながら、どんどん仕事を進める雰囲気もあります。他部署の方が作成する素晴らしい資料を見て、自分のスキルはまだまだだな、と思うこともあります。

高平:

社内には実に多くの分野の専門家がいます。チームも公共デザイン本部内の複数の部署をまたいで構成したり、異なる部署の方も交えたりすることもあります。これから入社される方も何か特定のスキルが必要というより、得意分野があれば必ず戦力になる会社です。

インタビュー風景2

自主性尊重!女性活躍のモデルも豊富

Q. 会社の雰囲気をどう感じてますか。

インタビュー風景3
高平:

前職は出張もなくデスクワーク中心で、やや内向きな性質のある職場でした。それと比較すると風通しがよく、上司にも相談もしやすい。ある種のフレンドリーさが、この会社の一番良いところだと思います。「人の距離感」がいいのかもしれません。近しい方で固まるわけでも、コンサルタントにありがちな属人的に仕事をするわけでもない。仕事をやるうえで一番いいと皆さんが選択している距離感なのだと思います。

新川:

いい温度感、いい距離感ということですかね。マネージャーの方々が一人一人の業務負荷を気にして頂けているからだと思います。仕事に無理が出ないようにしっかり調整して頂いているからストレスフルになることはないです。また、前職と違って、職場に女性が多いことにびっくりしました。今では当たり前のことかもしれませんが、「さん」付けで呼び合うのも入社時はカルチャーショックでした。

高寺:

穏やかで、かつバイタリティのある方が多いですね。知的好奇心にあふれているというか、仕事を進める推進力のある方ばかりです。風通しが良くて活発に意見交換できますし、個々のやりたいことを優先させて下さる土壌があると思います。私の所属するPPP推進部にはお子さんがまだ小さい方が多いのですが、在宅勤務をうまく組み合わせるなどして、仕事も子育ても活き活きと取り組んでいらっしゃる印象です。困った時は周囲がフォローする関係性もあります。それと女性のマネージャーが多いことにも最初は驚きました。前職に比べても女性としての将来の働き方をイメージしやすい職場です。

司会:

DBJグループの一員であることの意義、魅力は感じていますか。

高寺:

まず対外的に信頼していただける点が大きいと思います。DBJが全国各地で築いた信頼の上で仕事をしている感覚です。入社した年は「PFI法施行20周年」のイベントがあり、DBJグループで連携して大規模調査を実施し、書籍も出版しました。社会にインパクトを与える仕事ができるというのは、DBJグループの強みであり魅力だと思います。

新川:

私も2020年にDBJの方々とスポーツを核とした街づくりを担う「スマート・ベニュー」に関する書籍を出版させて頂いたことがあります。水道案件では海外視察もさせて頂いています。こうした経験もDBJグループの一員だから経験できたのだと感じています。

高平:

様々な点で助けて頂いていますが、PPPやPFIの事業スキームを組む際に金融や財務などの専門的なリソースを提供いただけることは、強みの一つだと感じています。

インタビュー風景3

長期視点でステークホルダーと対話

Q. 仕事をする上で大切にしていることは何ですか。

高寺:

中長期的な視点が必要だと感じています。年単位、長ければ何年も長期で案件に携わることが多いので、多くの方と関わります。行政の方、連携先の民間の方、サービスを提供する市民の方、様々なステークホルダーの視点を持ちながら、中長期的な視点で一つ一つ仕事に取り組むことを大事にしています。

新川:

先ほども申し上げましたが、コミュニケーションですね。お客様の課題を分析し解決策を探るうえでも、単に書面や資料だけでわかるものではなく、実際の対話を通じて初めてわかる課題も多いと考えています。お客様とのコミュニケーションは大切ですし、社内でもチームで仕事をしますので、締め切りや個々の業務負荷を踏まえながら、やっていくために社内のコミュニケーションももちろん大切です。

高平:

大切にすべきは「カスタマーファースト」で、お客様のニーズにかなったものを提供することですが、そのためにはお客様とのタッチポイントを増やして、お客さんの言う通りに資料を作ればいい、ということではないと思います。お客様が潜在的に何を望んでいるのか、置かれている環境はどうなっているのか、なども考えた上で、目の前にあるものだけでなく、お客様の要望の「半歩先を行く」ものをご提供しないといけないのだと思います。

社会を動かす仕事!環境も重要テーマ

Q. これからチャレンジしたいことを教えてください。

高寺:

PPP関連で図書館や観光施設など施設単体でのお仕事から、「面を造る」街づくりのようなお仕事もさせて頂いてきました。今後は面を造る仕事をもっと進め、ハード・ソフト問わず官民連携のお手伝いを続けたいと思います。

新川:

日本の上下水道は人口減少や施設老朽化など、様々な課題を抱えています。官民連携が大きな解決策ではありますが、それだけでなく公共同士の連携や広域化などの解決策もあると思っています。自治体や市町村がそうした課題に向き合う際のお手伝いをさせて頂きたいと考えています。

高平:

カーボンニュートラルやネイチャーポジティブといった環境分野はかつて、収益事業になりにくい分野でしたが、スポットが当てられる時代になりました。それを単に調査したり温暖化対策計画を作ったり、という仕事ではなく、環境に関する課題を踏まえて、どう街づくりをするのか、都市基盤構造を整備するのか、地方創生につなげるのか、産業競争力を高めるのか、といったクロス軸の案件が増えてくるのだと感じています。そういったものを手掛けていきたいです。

司会:

最後に日経研で働くことの魅力、やりがいとは何だと思いますか。

高平:

公共デザイン本部に集まったメンバーは「社会課題の解決に携わりたい」との思いを共有しています。案件もすべて社会課題の解決に結びつくものばかりです。同じ方向を向いている仲間たちと一緒にチームアップして働けるということが私にとって大きなやりがいです。

新川:

中央省庁や自治体を対象にした公共の仕事は影響力が大きく、日本のためになるスケールの大きな仕事ばかりです。その中でも自分が関わりたいと思っていた上下水道の仕事に携われていることがやりがいです。印象に残っている仕事は、とある地域の水道事業の民間委託に関して、事業の構想から事業者の選定まで約3年間かけてチーフとして担当したことです。先行事例が少ない難しい案件で、社内外の専門家の意見を聞きながら事業スキームを作っていきました。前職では、公募案件に応札して仕様の決まった仕事を確実にこなす、という業務がメインでしたが、この案件では「仕様や性能を関係者と議論しながら創り上げていく仕事がしたい」という以前からの願いを叶える事ができました。

高寺:

お二人と同じ意見で、一つ付け加えるとすると、自分が手掛けたプロジェクトがカタチになることがやりがいですね。ある自治体の温浴施設のスキーム作りから事業者の選定までお手伝いをしまして、無事に完成してセレモニーにお声掛け頂いたことがあります。プロジェクトに携わった事業者の皆様とお話ができ、実際に施設を利用された方の声も聞けました。私も利用してみました。そういった体験をしますと、地域の活性化のための施設のお仕事に携われることは大きな魅力だな、と改めて感じることができました。

インタビュー風景4

インタビュー 一覧