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産業戦略本部インタビュー

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地域経済のために「徹底的に考える」

産業戦略本部 毛利 知与士 × 宮城 奈緒美

地域経済を支える交通、物流、観光等個別産業の業界調査や経営コンサルティングを手掛ける産業戦略本部。先行きが見通しにくい社会情勢の中で、政府系金融機関であるDBJグループのリサーチ・コンサルティングに対する地域経済の期待は大きい。どんな思いで地域と向き合っているのか。2人の社員が語り合った。(司会は立脇正義・産業戦略本部副本部長)

社員プロフィール

  • 顔写真1

    毛利 知与士

    産業戦略本部/2020年入社

    産業調査企画部・主任研究員。自動車業界のエンジニアから外資系コンサルティング企業を経て日経研へ。専門は物流・モビリティ業界。

  • 顔写真2

    宮城 奈緒美

    産業戦略本部/2021年入社

    産業調査企画部カーボンニュートラル推進チーム・副主任研究員。SEから自治体向けコンサルティング企業等を経て入社。専門は環境政策。

※役職等はインタビュー当時のものです。

Q. まずは皆さんの入社のきっかけを教えてください。

インタビュー風景1
毛利:

大学を出て自動車関連メーカーのエンジニアをしていました。「今後もずっと現在の仕事でいいのか」という問題意識をもって、コンサルティングファームに転職しましたが、さらに専門性を極めたいと思い、日本経済研究所(日経研)に入社しました。DBJグループのシンクタンクという安定感も入社の決め手でした。

宮城:

大学院卒業後、システムエンジニア(SE)として働いていましたが、大学時代に学んだ環境学を活かしたいと考え、自治体の環境政策に関するコンサルティング会社に転職しました。公共施設の温暖化対策計画の策定などに携わりましたが、公共施設を企画・設計する段階に関わる仕事に興味を持ち、日経研に転職しました。

インタビュー風景1

マルチタスクで多彩な経験積む

Q. 日経研の仕事は調査からコンサルティングまで様々です。皆さんは具体的にどのようなお仕事をされているのですか。

インタビュー風景2
毛利:

産業調査は需要予測や技術や製品の普及見通し、社会のある変化点における事業者の行動などを、お客様の要望に応じてまとめる仕事です。一人で全ての仕事をこなすのではなく、案件ごとに2~5名のチームで対応します。それぞれ年間5~10件程度の案件に携わり、マルチタスクで作業します。案件ごとにチーム編成も異なり、色々なメンバーと一緒に仕事をする機会があります。会社から特定分野の専門家になるよう求められることはなく、自分のやりたい分野をどんどん極めていく自由度がある職場です。

宮城:

私は入社後に「カーボンニュートラル推進部」に異動になり、カーボンニュートラル(CN)に関する調査を手掛けてきました。例えば、ある県の産業にCNがどのように影響するかといった調査や、脱炭素化の流れを地域産業の成長にどう生かすのか、などの調査です。総じて地域産業の成長をご支援する目的のものが多いです。現在は同推進部が産業調査企画部に統合されて推進チームとなりました。そのため、CN関連の調査以外に、農林・畜産業の調査業務にも携わっています。

インタビュー風景2

若手の挑戦を許容する組織

Q. 日経研とはどんな雰囲気の会社ですか。

宮城:

上司と話しやすい会社だな、と思いました。とても和やかな雰囲気です。上司や他部署の方にも相談しやすいため、ヒアリング等の際には、社内の豊富なネットワークを活用させて頂ける点も助かっています。調査の際にはその道の第一人者や現場で実際に働いている方のご意見を聞くのですが、困っていると自分の人脈を惜しみなく教えて頂けます。

毛利:

100人程度の会社ですから「顔が見える」距離で仕事ができるのは良い点だと思います。風通しもよく、上司が部下の意見を頭ごなしで否定することなどありません。また日経研はDBJ本体と比べても人事異動が少ないので、専門性を高め特定の業界の知識を蓄積できる点が大きな魅力ですね。

司会:

DBJグループの一員であることの強みって何でしょうか。

毛利:

政府系金融機関ですので「色がついていない」というのでしょうか。公平なイメージがあって信頼して頂きやすい。民間事業者様の率直な声を引き出しやすいと感じています。

司会:

日経研では在宅勤務の併用も可能ですが、どのような働き方をしていますか。

宮城:

私はどちらかというと「出社派」で、忙しくて「通勤時間も削りたい」という時は在宅勤務を活用するイメージです。個々の家庭の事情も配慮し、出張が難しい方はオンラインで参加するなど柔軟に対応できています。残業はやはり担当する案件に依ります。年度末はどうしても増えてしまいますが、年中残業をしなければいけないということはないです。チーム内だけでなく、部長ともコミュニケーションがしっかりとれているので、状況によってはメンバーを増員するなどの対応もして頂いています。

毛利:

私も在宅より出社して、直接話しながら仕事したいタイプですが、そういう考えも許容してくれます。残業でいえば、複数の案件に関わりマルチタスクしていると、忙しいタイミングが重なるのが困ります。各チームのリーダーは個々のメンバーがどの程度の仕事を抱えているのか、意識して仕事を進める必要があります。

知的好奇心あれば誰でも活躍できる

Q. 社員育成の環境について伺います。OJTやOFF-JT(研修制度など)の充実度をどう感じていますか。

宮城:

エクセルやパワーポイントなど、基礎的な内容の研修も充実しています。前職で調査の経験のない方でも、業務に対応できる態勢が整っています。OJTはチームのリーダーの仕事を見ることで、自然とできている印象です。OJTを通して、調査報告書の骨子を考え、どのように調査してクロージングしていくのかといった一連の業務を学んでいきます。

毛利:

私はOJTで育ててもらったと感じています。色々な案件に携わり、色々な知見を持つ上司と一緒に仕事をする機会があります。仕事の進め方は様々なので、それを「つまみ食い」していく感覚です。調査の進め方にせよ、お客様との対話の仕方にせよ、教えてもらうというより、背中を見て学ぶイメージでした。「上司の存在」が大きいと感じています。

司会:

日経研で働くことの醍醐味とは何でしょうか。

毛利:

それは知的好奇心が満たされる、ということに尽きると思います。その業界の変化を間近で感じることができる。それが仕事に対するモチベーションとなっています。

宮城:

まだ学ぶべきことばかりですが、私も現場の近くで仕事できることが醍醐味だと思います。お客様の声を聞き、自分なりの「仮説」を立て、お客様に聞きにくいことがあっても勇気を出して聞いて、対応策に導いていく。仕事の難しさでもあり、やりがいでもあります。

司会:

仕事をする上で、大切にしていることがあれば教えてください。

毛利:

産業調査やコンサルティングの場合、その仕事をするためにどうしても必要なスキルやナレッジは存在しないと思っています。実務の経験がない方でもしっかり通用する世界です。専門的なバックグラウンドは要らない仕事で「自分にしかできない成果」を目指そうとしたら、私は「徹底的に考える」しか道はないと考えています。「なぜ、こうなるのか」「これにどんな意味があるのか」「この後どうなるのか」――。それらをトコトン突き詰めることが最終的なアウトプットの品質に反映されるからです。大切なのは、知的好奇心なのだと思います。

宮城:

毛利さんのお話は、まさに今私が悩んでいることへの答えのようです。産業調査は目新しいテーマばかりではなく、昔、誰かが調査したことがあるものが多いです。では、今このタイミングで調査する意義、付加価値をどう生み出すのか。調べること以上に考えることが大事なのだと思いました。調査の精度が低いと感じたら、自分なりの仮説を立て、軌道修正していく。そこに苦しさとやりがいを感じています。

クライアントの意思決定に役立つ調査を

Q. 最後に、入社後に成長した点と、今後に向けた抱負を教えてください。

毛利:

入社した際は物流の専門ではありませんでした。3年間で色々な案件に関わる中で、関心の高い方向に舵を取って行ったら物流にたどり着いたという経緯があります。そして今現在は蓄積したナレッジを深堀りしていく段階にきたと思っています。社会の変化は企業が起こすものですが、その企業の判断を後押しして、社会をドライブできる仕事に携われればと考えています。

宮城:

調査会社で作成する報告書は「総花的」な内容になることが多い印象ですが、日経研の報告書は、計画を進める上でのリスクやコストなども深堀りしており、お客様に検討頂けるものだと思います。こうした調査の方法を勉強しながら業務に取り組んでいるところです。さらにお客様の意思決定に活用頂けるアウトプットにするために、誤解を生まない文章、美しいレイアウトといった資料作成のスキルも含めて、品質向上のために努力を続けます。

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