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役員インタビュー

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地域・公共の未来へ「答え」探す醍醐味

執行役員 足立 文 × 望月 美穂 × 小林 純子

日本経済研究所で働くことの魅力とは。今回は女性執行役員3名に日経研の「素顔」について語ってもらった。(司会は岸野崇・取締役常務執行役員)

社員プロフィール

  • 顔写真1

    足立 文

    執行役員/1993年入社

    公共デザイン本部長。PPP/PFI、公共施設マネジメントの他、最近では内閣府PFS官民連携プラットフォーム運営支援業務などPFS/SIBに携わり、さいたま市都市計画審議会委員なども務める。

  • 顔写真2

    望月 美穂

    執行役員/1994年入社

    公共デザイン本部副本部長。国内各地の市営ガス民営化事業、上下水道や空港へのPPP導入支援などに携わり、海外PPP先進国における制度及び運用の実態に係る調査も担当。

  • 顔写真3

    小林 純子

    執行役員/2002年入社

    公共デザイン本部副本部長 兼 産業戦略本部副本部長。PPP/PFIの個別プロジェクトの他、最近では地方都市におけるまちづくりに関する調査や日本ワインをはじめとした地域産業に関する調査に携わるなど実績豊富。

※役職等はインタビュー当時のものです。

オープンでフラットな組織

Q. まず日経研の雰囲気、魅力についてどうお感じですか。

インタビュー風景1
足立:

「オープン」で「フラット」。この2つが弊社の大きな特色だと思います。調査案件を進めるときは、個々人で頑張る時もありますが、基本はチームで取り組みます。相談しながら、互いに学びあう。若い人でも先輩社員に意見を言いやすい人間関係がありますね。会社のDNAとして長年、大切に引き継がれてきたものだと思います。

望月:

風通しの良い組織です。仮に不満があっても誰も溜め込みません。公共デザイン本部のお客様は基本、公共の方々で、公共の手掛ける領域はとても広い。広いだけでなく、時代の先端を行くテーマと常に向き合っています。私たちも社内外の多くの方と意見交換しながら進めなくてはなりませんので、自然と風通しが良い組織になっているのではないでしょうか。風通しの良さを維持するためにも日頃のコミュニケーションを大切にしています。全国津々浦々、出張して仕事をすることも多いので、移動の時間を使って交流を深めています。

小林:

オープンでフラットな雰囲気を創り出している背景には、日経研の仕事の特性があると思っています。それは「正解がない」ということ。例えば「これはAだな」と思っていても仲間から「Bにするとこんな効果が生まれるのでは」と投げかけられれば、議論して進めることができる。「答えは絶対にA」ということはないのです。仕事のルールや進め方など基本的なことは先輩から学びますが、個々の主体性を大切にしてくれる組織です。

司会:

小林さんは公共デザイン本部と産業戦略本部の両方のお仕事に関わっていますが、雰囲気に違いはありますか。

小林:

アウトプットを出すという意味では同じ仕事ですので、組織の雰囲気は同じだと感じています。産業戦略本部の場合、産業によって「言語」が異なる場合もあるので、特定の産業に精通している先輩も多いです。その先輩について仕事を覚える、というカルチャーはありますね。違いとすれば、そのくらいです。

インタビュー風景1

「壁打ち」のように社内外で議論

Q. お客様に納得頂ける調査報告を提示するために、大切なことは何でしょうか。

インタビュー風景2
足立:

日頃から「壁打ち」のように議論をしておくことが必要です。社内だけでなく、お客様や協力会社様とも徹底的に議論する。その中で描くべきストーリーが明確になったり、ゴールに向けた材料がそろったりするのだと思います。若い研究員にも遠慮なくアイデアを出してもらう。仮説を立て、それをみんなで練って磨いて、カタチにしていく。これが日経研らしい仕事の進め方だと感じています。

望月:

「壁打ち」をしている間に、打ち返せるボールの「球種」が増えていく感覚です。球種が豊富ですと、お客様やテーマの課題に合わせて投げ分けることができる。良いディスカッションをするために議論をして、経験を積んでいくわけです。日頃から実にやり取りが多い会社ですので、自然と風通しの良い雰囲気になるのでしょう。

足立:

そうですね。お客様に資料を作って説明すると「何か違う」と言われることがあります。その時にどう整理すればお客様が納得される答えを導き出せるか、を考えなくてはなりません。結論を導き出す際の視点や切り口が、経験を積む中で徐々に積み上がっていく感覚ですね。

望月:

最初から答えが見えている仕事ではありません。さらに最近は仕事の内容がより複雑になっていますので、すんなり作業が進むことはほとんどない。悩んでいると周囲から「私が前にやった、このやり方はどう?」などと助け船を出してくれる。そんなことを繰り返して解決していく過程を楽しめる人が日経研に向いているのだと思います。

司会:

次にDBJグループの強みについて、どうお感じですか。

望月:

全国各地に支店・事務所があり、そのネットワークが活用できるのが大きいと思います。リソースが豊富にあることも魅力です。金融機関のノウハウも活用できています。さらにDBJは中央省庁に近い存在ですので、地方と中央、両方の情報を得られるのは大きいです。地方に出張しますと人口減少の実態を感じることができますし、地域のそれぞれの良さに気付くこともできます。海外出張にもDBJのお仕事で行くことがあります。日本の地方の課題は世界とつながっていることも多いので勉強になります。

足立:

DBJから調査依頼を頂く機会もあり、世の中の先進的な流れを調査することができます。DBJの支店・事務所の方々は地域の経済団体などの会議体に入っていて、地域のステークホルダーの問題意識を知ることができると同時に自治体とのネットワークもあります。地域情報を集めて頂き、それが具体的な案件につながることもあります。日経研には営業専門部署がありませんので、世の中の流れは理解していても、どの自治体さんが何で困っているのか、ということまで把握できていないこともあります。DBJからタイムリーに地域の課題等のお話を伺えるのが非常にありがたいです。

小林:

DBJは地域からの信頼が厚く、支店・事務所を通じて私たちも地域の声を直接聞くことができるので助かっています。DBJ社内には定期的に人事異動がありますが、日経研の社員は研究職としてナレッジを蓄積し続けることができます。そういった意味で良い補完関係にあると思います。

司会:

日経研では5年、10年のスパンでテーマを突き詰めることができますね。

小林:

世の中の変化をうまく捉えて、研究対象を変えても、自分の中で培った「柱」のようなものをしっかり残して、次の仕事を作っていく。それがこの仕事のやりがいです。特定分野に固執するのは、私はある意味もったいないと思っています。汎用性と個別性を自分の中で組み合わせて、いかにアプトプットし続けることができる研究職になるか、戦略をどう立てていくかは自分次第です。

インタビュー風景2

個々の知見を惜しみなく共有

Q. 日経研の社員の特長とは何でしょうか。

インタビュー風景3
足立:

中途入社の方が多く、それぞれのバックグラウンドをお持ちです。自治体出身、金融機関出身、事業会社出身など様々で、そうした方々が自分の知見を周囲に共有していくことを良しとしているのが一番の特長でしょうか。自分の知見・ノウハウは惜しみなく提供するし、ほかの人にも積極的に聞く。自分だけの知識では社会の動きにキャッチアップできないから、他人の「引き出し」も借りて、前に進む。そんな会社だと思います。

小林:

困っている人がいると無視できない、真面目な方が多いですね。そして真剣に仕事に取り組む人が多い。採用面接をして感じるのですが、入社される方々には「地域に貢献したい」などの共通点があります。

望月:

モラルが高く、それが維持されています。手柄を取った取られた、という感覚がなく「知っていることは共有して一緒にやればいい」と皆が考える社風が、不思議と続いています。

足立:

仕事の面白味を見つけられている方が多いからかもしれません。やりがいがあって、自己肯定感がある。仕事は大変な局面がしばしばやってきますが、「やってよかった」と整理できているのだと思います。

インタビュー風景3

社会課題を「自分事」とする感覚

Q. どんな人材が日経研に向いていますか。

望月:

コンサルティング業務は「霧の中から何かをつかみだす」ような仕事が多いので、まず必要なのは妄想する力、イマジネーション力なのだと思います。さらに人とつながるコミュニケーション力も重要です。日経研の仕事の領域は幅広いですから、色々なことにチャレンジして、手探りで何かをつかみ取る。そんな主体性といいますか、バイタリティも求められると思います。もちろん妄想するだけでなく、カタチにする能力も必要ですが、個々で濃淡はあります。それをチームで補っていくのが大切なのだと思います。

足立:

調査報告などの文章やデザインなどで「カタチにする」のもセンスが問われる部分です。文章は決してうまい必要はなく、構成を含めてロジックが通っていることが大切です。

小林:

お客様に納得して頂くにはロジカルであることは必須です。さらにわかりやすさ、ビジュアル化も大切ですが、そこは仕事しながら、周りと議論をしつつ覚えていけばいいと思います。

司会:

求められる素養とは何でしょうか。

足立:

世の中にアンテナを張っている、と言いますか、常に問題意識を持っていることが大切だと思います。仕事ではお客様が抱える個別の課題に向き合うのですが、日頃から地域社会の問題を感じ取っていないと、自分事として仕事に向き合えないのです。「公共マインド」を自分の中に持っている方が日経研には集まります。

望月:

今この瞬間、世の中にちゃんと向き合っていられているのか、ということをお客様からも問われているのだと感じています。

小林:

例えばお客様の自治体の先には住民の方々がいます。公民連携なら企業が関わってきます。それを意識できる視野の広さが重要かもしれません。意識し過ぎると、やるべきことができなくなることもあるのですが、後々問題にならないか、例えば説明責任を果たせるか等に配慮をして仕事を進めなくてはいけない場面もあります。そのバランスをとるためにも常にアンテナを張り、コミュニケーションをしっかり取る基本的な能力が大切なのだと思います。

自発的に動き、仕事を創る楽しさ

Q. 最後に、日経研を目指す方々へメッセージを。

足立:

地域の色々な課題解決を公共側の立場でお手伝いするのが日経研の役割です。現場に近いところでサポートできるのが仕事の魅力だと思います。地域のために新しい分野にチャレンジしなければならないことが多いので、それに尻込みせず、面白いと思って挑める方に入社していただきたい。過去に例がないから面白い。新しい事例を自ら創っていく「過程」を一緒に楽しんでいきましょう。

望月:

そうですね。自発的に、主体的に関わって自分がやりたい思える仕事を創り出す。それを楽しいと思えるマインドの方に向いている会社なのだと思います。そんな方が活躍できるDNAがこの会社にはあります。仕事とプライベートをきっちり分ける、という方が最近多いですが、どうせ働くなら自発的に楽しく働きたいですよね。

小林:

答えありきの仕事でもありませんし、個人に「正解」を押し付けることもありません。そうした会社の風土を個人の成長に生かそうと思える方に入社していただきたいと思います。「地域」や「公共」には多くの分野が存在して、日経研はその一部に関わっているに過ぎません。自分で学び、自分で開拓していく余地があります。自らの能力をブラッシュアップして最終的には社会に貢献したいと考える方に選ばれる会社になればうれしいです。

インタビュー風景4

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